この記事は、「テニスのガットのテンションを思い切って下げて貼ってみるとどうなるのか?」という疑問について私の実体験に基づいて結果を書いています。
この記事を書いている私は、ガットのテンションについて20年前の高校生の時、相談したテニスのコーチに「55ポンドぐらいがいいと思う」というその言葉から55ポンドを使用していました。
2年前にテニスを再開しても55ポンドでテンションを貼り替え続けていました。
今回思い切って5ポンド下げた50ポンドで張り替えた結果、テニスレベルが数段上がったのでみなさんのガットのテンション選定の参考になればと思い書いています。
テニスのガットのテンション
今のテンションで貼っている根拠って何ですか?
おそらく根拠っていう根拠をもっている人は少ないと思います。
テンションが決まるきっかけは、
- コーチや先生に勧められたから。
- お店の人に相談して決まった。
- 使っているラケットとの仕様をみてバランスで決めた。
こういった理由が多いと思います。
そしてなぜかそのままのテンションで長年使い続けておられる方も多いと思います。
変更しない理由は、
- テンションを変更して調子が悪くなったらいやだ。
- 変更したテンションが合わなかった場合、またすぐに3,000円ぐらいかけて張り替えなければならないリスクがある。
- 次は何ポンドにしたらいいのかがわからない。
私もそうでした。自分にあったガットを試す環境がないのが現状です。
今回、5ポンドを思い切って下げてみた。
錦織選手のガットのテンションが38〜40ポンドで貼られていたり、インターネットの最近のトレンドとして「ガットのテンションを下げて貼る」とかを見かけました。
初めは、3ポンド下げて52ぐらいにしようかなと思いました。
しかし、3ポンドぐらいでは違いがあまりわからなかったら意味がないと思い、
思い切って5ポンド下げることにしたんです。
私は、数年間筋肉トレーングを継続しているので、筋肉量は人生で最高に多い状態です。
パワーがある人は、ボールがあまり飛びすぎないようにするためにガットを固めにはる(55ポンド以上)と長年聞かされていた私にとって、ポンドを下げることはどれだけ無謀な挑戦だったかはご理解いただけるとうれしいです。
張り替えて初打ちの感想
ウォーミングアップでショートラリーをします。
打感は、「よく跳ねる」でした。
やっぱテンションを下げたら飛びすぎるんだよなぁ。失敗したかな?
ガットのテンションを下げるとボールはよく飛ぶと言われるので、
私は飛距離を抑えるために回転量をいつもより増やそうしました。
その結果、レッスン開始30分後ぐらいに肘と手首に炎症からくる痛みが発生しました。。。。
このまま残り60分のレッスンを続けると間違いなくこの痛みは怪我になると思いました。
開き直った私は、いつものフォームに戻しました。(戻したというか、そうせざるを得なかった)
すると
すごくいい球が打てる!!!
ボールは飛びすぎるどころか、バックラインの手前で落ちます。
相手に深い球を打たれても軽く当てるだけで綺麗に簡単に相手のコートに返球できます。
一番の収穫は、コーチとのラリーの時に訪れました。
コーチのすごく回転のかかった早いボールに今までは打ち負けることが多かったのですが、
この日は、私がしっかりスイングするとラケットがボールをしっかり捉える(つかまえる。グリップする)ことができて、逆にすごい勢いでボールを返球することができました。
ガットがやわらかくなったことで、ホールド感がすごくよくなったと実感した瞬間でした。
一週間後の2回目の感想
炎症を起こした手首と肘は、当日練習後のアイシングとその後の湿布のおかげで一週間でほぼ完治しました。
前回の反省点を踏まえていつも通りのスイングで打ってみます。
やはりすごくいい球が打てます。球威が上がりました。
この日一番びっくりしたのは、ボレーです。
レッスンの最後にゲームをします。いつものように相手のレシーブをポーチしました。
その時の感覚が「ガットの真芯でボレーをした」と書けば伝わるでしょうか。
とにかく今までにないようなボレーができたんです。感覚でいうと軟式のボレーに同じような感覚です。ちなみに私は中学校では軟式テニスをしていました。
おそらくガットを5ポンド下げることで、弾力のあるガットと硬いボールが当たる瞬間のフィット感が軟式の時のボレーの感覚を思い出させてくれたんだと思います。
そのポーチした球は、ボールにラケットを当てるだけですごい勢いで相手の前衛の足元に決まりました。
サーブについては、スライスサーブが以前より回転量があがり、よく曲がるようになりました。スライスサーブは安定して入っています。
しかし、フラットサーブがオーバーして以前よりフォルトが多くなった気がしています。まだ原因が本当にガットだけの問題かはわかっていません。
サーブについてはもう少し数を打って検証してみます。
まとめ
私にとってガットのテンションを5ポンド下げたことによって、
テニスレベルがすごく上がりました。
気をつけることは、「想像でボールが飛びすぎると思い込んでしまった」ことから初回から変にフォームを変更してしまって手首と肘を痛めてしまいました。
ガットのテンションを変えても、普段通りのスイングで試してみることがとても大切です。
今までガットのテンションを変更されたことがない方は、試してみることをオススメします。
「筋肉量(パワー)があってスイングスピードが早いから、ガットのテンションは55ポンド以上で貼ったほうがいい。」とは、一理あるかもしれませんが、
錦織選手は私より筋肉量がありそうで、スイングスピードも早いのに40ポンドぐらいで張っていることに疑問を持ったことが、今回5ポンド下げてみたきっかけになりました。
錦織選手のガットのテンションが乗っている記事のリンクです。http://news.tennis365.net/news/today/201811/121748.html
今は50ポンドですが次回は45ポンドも試してみようかなと思っています。
ガットのテンションを変更してみて成功したと思っている私は、皆さんに思い切ってガットのテンションの変更をやってみることをオススメしたいです。
本当に今のテンションがあっているかどうかは、あなた以外誰にもわからないことです。
とにかくやってみましょう。失敗することもあるかもしれませんが、成功したらテニスのレベルが数段上がります。
理想は、同じ種類のラケットとガットでテンションを55,50,45の3パターンで一気に試してみたいものですね。
テニスはいろいろな発見があるたびに楽しくなるスポーツです。
テニスをしましょう。
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