ソフトテニスから硬式テニスに転向(変更)する前に知っておきたいポイント

テニス
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この記事は、ソフトテニスから硬式テニスに転向した時、テニスが難しくなるのか?何が違うのか?ソフトテニスの技術を硬式テニスに活かすことはできるのか?という疑問に答えています。

ソフトテニスと硬式テニスの「共通点」「相違点」「ソフトテニスをやってたからこそ活きるメリット」「新しく学ばなければならないこと」をわかりやすく書いています。

私自身、中学校はソフトテニスをしていて高校から硬式テニスを始めました。

高校では、クラブとは別に週1回テニスレッスンを受けていました。

硬式テニスを始めた時、ソフトテニスとの違いがあるとはわかっていましたが、硬式テニス向けに強制的にフォームや考え方を変えたことを覚えています。

それが良かった悪かったという話ではありません。

時間が経った今、あの時のことを振り返って、事前に知っていたら「もっと硬式テニスが早く上手くなっていたなぁ」「自分の役に立っていたなぁ」と思うことが多々あります。

それでは、始めましょう。

ソフトテニスと硬式テニス

ソフトテニスから硬式テニスへ転向する直前、「期待と不安」いろいろな思いがあると思います。

中でも一番気になるのは、転向後硬式テニスを上手にプレーすることができるのか?

ソフトテニスをしていたメリットを活かせるのか?ということだと思います。

答えは「事前知識と準備」さえしていれば最大限ソフトテニスをしていた実力を活かすことができます。

プレーに的を絞った内容を書いています。

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ソフトテニスと硬式テニスの共通点

フットワークの使い方は同じです。

体幹の使い方も同じです。

足腰をしっかりと使ってショットを打つのも共通点です。

ソフトテニスと硬式テニスの相違点

  1. グリップの持ち方
  2. フォアハンドのフォーム
  3. バックハンドのフォーム
  4. サーブの打ち方

グリップの持ち方

ソフトテニスはセミウエスタンでグリップを持つことが多いと思います。

硬式テニスもフォアハンドはセミウエスタンのままで問題ないです。

ソフトテニス硬式テニス
①フォアハンドセミウエスタンセミウエスタン
②バックハンドウエスタンコンチネンタル
③ボレーウエスタンコンチネンタル
④サーブセミウエスタンコンチネンタル

グリップの違いについては、あくまで参考です。

硬式テニスのボレーとサーブのグリップは、基本はコンチネンタルです。

みなさんが今後硬式テニスをどんどんプレーしていく上で持ちやすいグリップが見つかると思います。

フォアハンドのフォーム

ストロークの基本となるフォアハンド。

ソフトテニスは、ボールに対してラケットの角度を90度で当てます。

そのためラケットはボールより高い位置で構えて、地面に対して平行または斜め下へ振り抜くイメージでスイングします。

ソフトテニスのボールは、そのまま直線(緩やかな放物線を描き)に飛んでいき、相手のコートへ入ります。

硬式テニスで、同じフォームで打つとボールは相手のコートを飛び出し簡単にオーバーするか、ネットにかかります。

軟式テニスから硬式テニスに変更したときに、まず頭に入れるのは、

スイングは、「かならずボールの下から構えて斜め上に向かって振る」です。

スイングの軌道イメージ

このスイングを理解して硬式テニスを始めるかどうかでフォアハンドの成長のスピードはおそらく変わると思います。

ソフトテニスから硬式テニスに転向して初めに違和感を感じるのは、ボールの硬さと飛距離です。

ソフトテニスボールだったら、絶対に入るスイングが硬式テニスではうまくいきません。

たまたま上手く入ったとしても、ラケットでボールをフラットで当てているのでボールに重みがないショットになります。簡単に返球されてしまいます。メリットはスピードだけです。

しかし、「ラケットはボールの下からだす」というスイングを事前に予習しておけば、ドライブ(縦回転)がかかったボールを打つことができます。

ソフトテニスの場合で例えるとドライブで回転かけすぎぐらいのスイングで打つと、硬式テニスではちょうどいい感じのショットになります。

注意点があります。回転かけすぎぐらいのスイングをするときは、絶対に手首を使ってはいけません。手首がすぐに故障します。

手首をつかわずに腕でしっかりとスイングしましょう。

バックハンド

ソフトテニスから硬式テニスに転向したときに、一番の壁はバックハンドと言われています。

ソフトテニスはバックハンドとフォアハンドはラケットの同じ面で打ちますが、硬式テニスはフォアハンドとバックハンドと別の面を使って打ちます。

今まさにソフトテニスから硬式テニスへの転向を考えている皆さんへ

「ソフトテニスのバックハンドで硬式テニスを続けてみたらどうですか?」

と、提案したいです。

そのフォームで自分が納得できるプレースタイルが確立できたならそのまま続けていくべきたと思います。

そう思う理由は、ラケットの性能が非常に良いからです

しっかりとスイングできていればおそらく普通のバックハンドとして打つことは可能だと思います。

1点だけ懸念があるとすると、スライスショットが打てなくなるということだと思います。

スライスショットが打てないのが理由でテニスの試合に負けるってことはないと思います。

硬式テニスに転向して、バックハンドを強制的にフォームを変更し、テニスが楽しくなくなることのほうがもったいないです。

私は強制的にバックハンドのグリップを変更しました。やはりなかなか上手くいきませんでした。当時はグリップを変更することが当然のように言われていたのも一因だと思います。

テニスは試合出て、勝利して初めて喜びを感じるスポーツだと思うので型にハマらず自分がこのグリップ・フォームで打ちたいと思ったらそれを追求してもいいと思います。

今後テニスを続けていく上で、試合に勝つためにはどうしてもスライスショットが必要だとか、もっとトップスピンの効いたバックハンドを打ちたいとか思ったときにフォームとグリップを変更することオススメします。

そうなった場合は、ソフトテニスの片面バックハンドから、硬式テニスのバックハンドへ変更するメリットが見えているので飲み込みがものすごく早くなると思います。

ボレー

私はソフトテニスで前衛でした。

ボレーはとても得意でした。地区選抜にも選ばれていました。

ソフトテニス時のグリップはウエスタン。

硬式テニスのボレーは、コンチネンタル。

硬式テニスでウエスタングリップでボレーは可能ですが、プレーの幅(動き)が狭くなります。

ソフトテニスの前衛は、基本はネットのソバでポジションをとります。また後ろに下がったとしてもボレーをするポイントはネットの側で打ちます。理由は、ソフトテニスのボールが柔らかいからです。ネットから離れたところでボレーをすると決めにくいユルイボレーになりますし、ネットにかかる確立が上がるのであまりしません。

硬式テニスのダブルスは、サービスラインより少し前ぐらいでポジションをとります。

雁行陣と平行陣があり、ソフトテニスは雁行陣でプレーします。硬式テニスは状況によって平行陣になります。前衛も後衛もなく二人がサービスライン付近でボレーをして相手を追い詰めるプレーをします。

硬式テニスに転向時、ウエスタングリップからコンチネンタルグリップにかえると一時的に思ったところへボールが飛ばなくなります。でも、それはすぐに慣れます。

ワンポイントアドバイス

ソフトテニスのボレーは、ボールをハエ叩きのように叩いて相手のコートに決めていました。

硬式テニスで同じようにボレーすると、ボールが硬いため手首が負けてしまいミスをしやすくなります。

硬式テニスのボレーは、ラケットを全く振りません。むしろボールをガットでキャッチ(掴む)するイメージで当てます。

ボールをキャッチするためのグリップは、ウエスタングリップよりもコンチネンタルグリップのほうが、ありとあらゆる高さのボールに対して対応できます。

ソフトテニスでやっていたことのメリットは、前衛の動きを熟知しているという強みです。

コンチネンタルでグリップを持つ練習を初めからすることをオススメします。

ネットから離れたところでボレーを的確にするためには、コンチネンタルグリップのほうが的確にボール運びができるのです。

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サーブ

ソフトテニスの時のサーブはセミウエスタンまたはウエスタン打ちます。

セミウエスタンのグリップで硬式テニスでサーブを打つことは当然できます。

スピードも出て速いサーブを打つことができます。

1点注意があって、フォアハンドと同様にフラットで打っているのでボールに重みがでません。

対戦相手は、ラケットにボールさえ当てることがでできれば簡単に返球できてしまいます。

サーブのグリップは、できるだけ早くコンチネンタルグリップで打つ練習をしてバリエーション(フラット・スライス・スピン)サーブを習得することが勝利への近道だと思います。

ソフトテニスをやっていたことによる硬式テニスでのメリット

コートの広さを熟知している。

ソフトテニスと硬式テニスのコートの大きさは同じです。

コートの大きさを知っているからこそ、ボールを打つたびに

「どのようなスイングをすればコートの角にいれることが出来る」や、

「このコースに打てば相手からエースを取れることができる」などの感覚が身についていると思います。

テニスをやったことのない人は中々そこまでの考えにいくまでに時間と経験が必要です。

ダブルスの攻め方・守り方を知っている。

ダブルスのゲームでの動きっていうのは、実戦を積んだだけでは上手くなるというわけではありません。試合を経験し、その後試合形式の練習や論理的に何度も話あってから再度試合で実行することによって動きは形成されていきます。

基本的なことで例えるなら、前衛は相手の打ったボールが自身の頭を超えたら、逆サイドへ動くなどです。

コート上で、前衛と後衛が縦のライン上で並んでしまうとコート片側がガラ空きになってしまうからです。

ソフトテニスは基本雁行陣でプレーするので、試合の動きの理解度は群を抜いていると思います。

硬式テニスを始めるにあたり新しく学ばなければならないこと

シングルスのゲームの組み立て方。

ソフトテニスでは、ダブルスしかないのでいつも半分は相方が守ってくれていました。

硬式テニスのシングルスは一人なので、すべて自分でプレーしなければなりません。

味方があなたの代わりにショットを決めてくれることもありません。

サーブ、レシーブ、ストローク、スマッシュ、ボレー、すべて皆さん自身で判断し試合を組み立てていきます。

実力が試されるわけです。

試合中は孤独です。

相手のとの戦いでもありますが、自分自身との戦いでもあります。

気持ちが弱気になれば、露骨にプレーに現れてきます。

そういうときにどう立て直してプレーをするのか。

硬式テニスのシングルスの楽しみでもあり、怖さでもあるところです。

シングルスの試合の組み立て方を、自身でプレーすることによって学んでいきましょう。

ソフトテニス経験者へおすすめのガットのテンション

ソフトテニスから硬式テニスに転向後、ラケットを購入する機会があると思います。

どんなラケットを選べばいいのか悩むと同時にガットのテンションをいくつにすればいいのかわからない方が多いと思います。

ラケットはデザインが気に入った商品を選びましょう。それが一番愛着がわきますし、皆さんの基本になります。2本目を購入するときに初めてスペックや重さなど現行と比べて考えたらいいと思います。初めて購入するのに周りから、性能についていろいろいわれてもなかなか理解しにくいものです。まず1本目はデザインで選びましょう。

45ポンドをはってみよう

ソフトテニスをされていた方が、その技術を最大限いかすためにはできるだけソフトテニスに近い打感を得ることがよいと思っています。

ガットを柔らかくはる(45ポンド)ことで、ラケットがボールにあたった瞬間ガットにボールがガットに食いつく感触がソフトテニスと近いです。全く同じではありません。

ガットを強く張る(55ポンド)場合、どうしてもラケットがボールにあたった瞬間にボールが離れてしまうのがとても早いので振り遅れやボールコントロールが難しくなります。

ソフトテニスから硬式テニスに転向した私だからこそ思うことですが、

硬式テニスのガットは45ポンドぐらいを張ることをオススメします。

他のガットテンションを経験した結果について詳しく書いた記事があります。

ガットのテンションについて書いています。

参考までに、オススメのガットを紹介します。

まとめ

ソフトテニスから硬式テニスへの転向するときへのアドバイスを記載しました。

ソフトテニスをやっていたことは、間違いなく全くテニスをやったことのない人と比べてアドバンテージはあります。

硬式テニスしか知らない人に対しても、ソフトテニスでやってきた独自の経験というのはとてもいかされます。

ソフトテニスをやっていたことを変にクセがついていると周りから揶揄されることもあるかもしれませんが、そんな意見は気にせず楽しくテニスを続けることを心がけていきましょう。

テニスは打てば打つほど上手くなれるスポーツです。

人よりも一球でも多く打って上達していきましょう。

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